こんにちは
適当に大学生しているらむねです!
冬休みが終わって講義が再開し
大学生協の本屋に行ってみると、
現代相居飛車の構造 柵木幹太著
が置かれていたので、早速買ってみました!
現代の相居飛車で頻出する4つのテーマ
- ▲45桂(△65桂)跳ね
- ▲24歩(△86歩)合わせ
- ▲87金(△23金)型
- 手待ちの駆け引きと千日手打開
について、様々な形を比較して成立条件をまとめた本です。
さて、この本の特徴はなんと言っても
1つの戦法にこだわらないところ
だと思います。
通常の定跡書、例えば
よくわかる雁木 伊藤真吾著
では、名前の通り雁木という戦法に絞って解説しています。
初手から始まり雁木を組み上げ
中盤の折衝までの流れを解説する。
定跡書では最もオーソドックスな形です。
1つの戦法を身につけるには
欠かせないエッセンスが詰まっている一方で
他戦法への応用などは対応していません。
そういう意味だと
現代相居飛車の構造は
一般的な定跡書とは真逆のスタイルと言えます。
テーマ図から解説が始まるため
その局面までの手順や、急戦(棒銀や早繰り銀など)への対処法は載っていません。
中盤の折衝もテーマから外れた形は扱っていないので
1つの戦法をマスターする、という観点では不十分でしょう。
一方で、
基本的な定跡は憶えたけど
相手が変化したときの対応が分からない......
というような課題には、とても参考になる本だと思います。
複数の戦法を参照して成立条件を探っているので
通常の定跡書やソフト研究よりも、ずっと応用しやすい!!!
と感じました。
さて、紹介文的な感想はここまで。
自分で読んでみての感想ですが
自分がやらない戦法の変化、面白い!!!
すごく気楽に読めるのです。
これで潰れてるんだ~、とか逆に
これ耐えるのね~、とか
鑑賞会みたいな感じです。
自分で採用する戦法では
逆を持ったときどうしよう.......
という考えが頭をよぎるのですが、それがない。
それでいて見覚えのある形を扱っているので
手の意味や狙いなんかも頭に入ってきやすいのもいい。
専門分野からちょっと外れた論文を読むときも
似たような感想を持つのでしょうか?
まだ大学の研究室に入っていないのでなんとも言えませんが......
そんな感じで、オススメの1冊です!
それでは今回はここまで!
さようなら~